こんにちは。
人体描こうと思ったら、宇宙人ができた! なんてことありませんか?
そんなあなたに、人体イラストの習得に非常に効果が高いと感じる練習方法がありましたのでご紹介します。
答えをいきなり言うと、「骨格トレース」と呼ばれる練習です。
人体の写真やイラストの骨格(あたり)だけをトレースしてイラストを描く方法になります。
初心者はまず、模写の練習をやる方が多いと思いますが、本当の初心者にはこれがまず難しい。
美術の時間の絵画模写のトラウマが呼び起されます。
例え描いたとしても、短足だったり、お尻や胸が変な位置だったりと、バランスが全く取れてないこと多いですよね。
初心者に模写しろと言っても、普通はできません。挑戦して出来なかった方は落ち込まなくても大丈夫です。
そんなイラスト練習の導入でで挫折してしまった方には、ぜひ読んでもらいたい内容です。
この練習をすれば、なんとなくバランスの取れた絵を描くことができるようになります。
今回紹介する方法は、私が受講している有料講座でイラストのプロから勉強した方法です。
初心者の私の心に刺さった方法なので、ぜひ真似してみてください。
トレースは初心者でもやりやすい
イラストなど全くやったことがない初心者が、唯一できることといえばトレースです。
紙の下にトレース対象の絵を置いて、その線をなぞるだけです。デジタルイラストなら画像を薄くして別レイヤーでなぞるだけでできますね。
しかし残念なことに、これはあまり意味がないのです。脳死で線をなぞっているだけなので、何も上達しません。
脳死トレースは意味がない
イラスト上達で大事なことは、脳を動かしながら絵を描くことです。
これをやるだけで、ただぼけっとトレースや模写をするよりも、格段に上達します。
大人になってから練習しても、小さい頃から絵を描いている人に追いつける理由はここにあります。
つまり初心者ができるトレースを頭を使う練習にしてしまえば、それだけで効果抜群というわけです。
そしてその答えが、骨格トレースとなります。
骨格トレースをするとイラストを今まで描いたことがない初心者であっても、慣れればどんなポーズでも描けます。
どんなポーズでも描けるとなればワクワクしますよね。
では、具体的にどのようなものなのか見ていきましょう。
骨だけ借りるトレース
私が実際に練習している絵をご紹介します。
私自身のイラスト力はくそ雑魚初心者レベルなので、絵自体は上手くないですがなんとなくの人体バランスはとれいると思います。
写真
骨格だけトレース
清書
写真だけ見ると、体が斜めだし、腕も重なてるしで普通に模写すると初心者には難しい絵になります。
ですが先にアウトラインというか、骨格部分をトレースしてからそれを元に清書してあげれば、少なくともバランスが崩れることはありません。
「骨格だけトレース」の絵は、主要な骨を軸になんとなく服の下の体を想像して肉付けしただけの絵になります。いわゆる下書きです。
そこに好きな髪形や服、顔のパーツを載せて清書しています。
骨格のポーズだけを借りて、あとはオリジナルです。
なんということでしょう! 初心者でもある程度バランスが整ったオリジナルの絵が描けてしまいました。(上手いかどうかは別)
初心者だと服とかは難しいと感じるかもしれませんが、下書きに書いた骨格のちょっと外側に描くだけなので、意外と簡単です。あとは、肘とか胸とか脇とか決まったところにしわを描くだけ。
私の書いた清書を大したこと無いと思う人もいると思いますが、模写練習だけで初心者がここまでバランスの取れた絵を描くことは、少なくとも私自身は無理でした。
プロでもやっている方法
写しから絵を描くなんてオリジナルじゃないじゃないか! ずるいことして練習してんじゃねーぞ。
という声が聞こえてきそうですが、全くずるくなんかありません。
プロでもデッサン人形やら、ポーズ集やらでアウトラインだけ下書きして、それを自分の絵柄の比率に修正しながらポーズを決める方法はやられています。
嘘だと思うのであれば、プロイラストレーターのメイキングを調べてみてください。
同じような描き方をしている人も多いはずです。
トレースに関してだと、さいとうなおきさんのこの動画が非常にわかりやすいです。
この動画をみて、トレースがオリジナルじゃないという方はいないと思います。
そもそも初心者が人を描く上で最初にぶち当たる壁が全体のバランスをとることだと、練習していて感じました。しかしバランスさえ取れていれば、あとは好きなパーツをそれに載せるだけでそれっぽく見えます。
目とか鼻とか髪とかが幼稚でも、バランスが取れている場所に配置さえできていれば絵としてはそこまで不自然になりません。
目とかただの点で描かれている漫画とかありますが、違和感なく読めますよね?
バランスだけ最低限とれていれば見れる絵になる証拠です。
そして絵がそれっぽく出来上がるので、初心者にとってはモチベーション爆上がりです。
骨格トレースの具体的なやり方
骨格トレースの有用性がなんとなくわかっていただけたかと思いますので、具体的なやり方をご紹介していきます。
こちら練習すれば、極論初心者であっても大体のポーズが描けるようになります。しかもトレースなのでわからないと思う場面が少ないので挫折しにくいです。
人体の比率や構造を少し覚える
人体の比率とかいうと、それだけで拒否反応を覚える初心者がいるかもしれません。(私もそうです)
ですが効率的に上達するには、頭を動かす行為は避けることができません。
とはいえ難しいことは嫌なので、ほんとに最低限のポイントだけでかまいません。
私が覚えているのは以下の点だけです。
私が最初に覚えた人体比率はこのくらいです。(絵は下手ですみません…)
大体半分にしているだけなので覚えやすいでしょう。また頭身に関しては絵柄によって異なるので、肩下からの比率だけ合っていれば、そんなに変なバランスにはなりません。
実際にイラストを描くときは、この比率を元にキャラや絵柄によって感覚で微調整していくので、適当で問題ありません。
CADの製図など違い、寸法を正確に描く世界ではないので長さは感覚で描いてみましょう。一つ一つ厳密に比率測ってたら今後時間がかかりすぎて、何も描けなくなっちゃいますからね。
初心者
比率覚えるのはそれだけでいいの?
これだけで十分です。特に初心者は、知識を蓄えすぎると全て満たそうとして手が動かなくなってしまいます。
初心者なんて何も知らない状態なので、最初はこれだけ知ってればそれだけで大きな進歩です。
何も考えず自然に上記の比率を気にすることができるようになったら、次に進みましょう。
ゲームの熟練度システムと同じです。スキルを装備して熟練度上げて、定着したら次のスキルを装備して使うのです。
初心者の第一目標は挫折しないことなので、簡単なところから身に付けていきましょう。
あなたは才能がないので、一気に覚えようとしても無理ですよ。
あとはこれを頭に入れてトレース
比率を覚えたら、あとはトレースするだけです。
正面の比率しか紹介していませんが、水平で良いので斜め45度、真横でも比率の取り方を覚えておくとさらに効率的です。(最初は正面絵の練習してからステップアップでもOK)
上記は適当にネットから写真を拾ってきて、骨格だけトレースした例です。
人の写真だと服を着ているので、実際どこが体のアウトラインなのかわかりません。
そこで先ほど覚えた比率が役に立ちます。人によって比率はバラバラですがなんとなくの目安にはなるはずです。
あとは関節位置を意識すると、各パーツの向いている方向がわかるので、方向による各パーツの形状も覚えやすいです。
このようなトレースを1日5枚等目標を立ててやっていくと、人体構造が体に染みつきどんなポーズを描いても、変なバランスになることが激減するはずです。
枚数目標で効率的な練習ができるので、継続もしやすいですね。
詳細はプロの講座を見よう
人体比率や骨格トレースのコツについて紹介しましたが、まだまだ一部分です。
最初は一部分だけでもちろん構いませんが、さらなる向上やプロ講師直の声でも学びたい方は、実際にその講座を聞くことをお勧めします。
くそ雑魚の私が言うより説得力がありますからね。(笑)
私が勉強しているのは、ネットのイラス講座最大手のパルミーです。
泥臭い基礎的な部分からみっちり教えてくれるので、何も知らない初心者にもお勧めです。
しかも1週間無料でお試しできます。
また、今回効率的だなと思った骨格トレースについては、以下2つの動画がおすすめなので無料期間の間にぜひ見てみてください。
人体比率を楽に覚える講座⇒骨格トレースの講座の順で学ぶのが最強です。
この二つを勉強すれば、なんか比率がおかしい、ポーズによってよくわからなくなるといったことがなくなるはずです。
ぜひ挑戦してみてください!
それでは!
コメント